Windowsで writer.app + VB-Audio Virtual Cableを使った自動文字起こしの方法
writer.appのProプランでは自動文字起こし機能を搭載していますが、Starterプランでもwindowsの外部アプリケーション「VB-Audio Virtual Cable」と組み合わせることで、自動文字起こしを実現できます。
mac OSがCatalinaの方はBlackHoleの記事を、古いOSの方はSoundflowerの記事をご確認ください。
VB-Audio Virtual Cableとは?

VB-Audio Virtual Cableは、仮想オーディオデバイスと呼ばれるソフトで、音声の入力先と出力先を管理することができます。
Windowsの自動文字起こしは、はじめにこのアプリケーションをインストールします。
VB-Audio Virtual Cableのインストール方法

まずはじめに、サイトトップページのダウンロードリンクからインストーラーをダウンロードします。
すると、「VBCABLE_Driver_Pack43.zip」がダウンロードされますので適当な場所で展開します。

展開されたフォルダを見ると「VBCABLE_Setup.exe」と「VBCABLE_Setup_x64.exe」があるはずです。これがインストール用のファイルになります。

お使いのWindowsが32bit版の場合「VBCABLE_Setup.exe」を、64bit版の場合「VBCABLE_Setup_x64.exe」を管理者として実行します。ファイルを右クリックで選択できます。
必ず管理者権限で実行する必要がありますので注意してください。

実行すると、インストール画面が立ち上がります。右下の「Install Driver」をクリックして開始します。

完了ダイアログが表示されたらインストール完了です(場合によっては再起動になることもあります)。
VB-Audio Virtual Cableの設定方法

デスクトップ画面右下の音量設定アイコンを右クリックして、サウンド設定を開きます。

- 入力デバイスに「CABLE Input(VB-Audio Virtual Cable)」を選択します。
- ボリュームは100に。
- 入力デバイスに「CABLE Output(VB-Audio Virtual Cable)」を選択します。
これで準備は完了です。
設定画面が上記と違う場合

古いバージョンのWindowsだと表示される画面が違う場合があります。画面右下の音量設定アイコンを右クリックして、「再生デバイス」を選択します。

表示される設定画面で、再生デバイスを「CABLE Input」に選択します。

右クリックをして「規定のデバイスとして設定」を選択しておきます。

次に、録音タブに切り替えて「CABLE Output」を選択します。
これで設定は完了です。
writer.appの設定方法
次にChromeブラウザでwriter.appにアクセスし、以下の設定を行います。

- 音声ファイルをアップロード
- 音声入力ONに
- 音量設定を 100 に設定
- 再生速度を 0.95x 程度に設定(任意)
※再生速度は、音声入力の感度に応じて後で調整してみてください。
そして最後に音声を再生すると、文字起こしが開始されます。
文字起こし時の注意点
音声データの雑音に注意しましょう
音声データの中でBGMが流れていたり、雑音が多いと音声認識の精度が落ちてしまいます。
あまりに雑音が多く認識されない場合は、audacityなどの加工ソフトで音声のノイズを除去してみましょう。また、自動文字起こし精度を高める録音方法の記事も参考にしてください。
サウンド設定に注意しましょう
VB-Audio Virtual Cableの設定を変更すると、スピーカーから音が流れなくなります。自動文字起こし終了後は、サウンド設定の出力・入力設定をもとに戻しておきましょう。
また、音量を最大に設定することになりますので、音量設定にはくれぐれもご注意ください。
データ容量に注意しましょう
writer.appに音声データをアップロードしてもエラーになってしまう場合は、データ容量が重すぎる可能性があります。
アップロードするファイルサイズは、上限50MBを目安としてください。(あくまでも目安です。システム上の上限は500GBとしていますが、PCのスペックにより変動しますのでご注意ください)
エラーになってしまったら、音声ファイルを分割するか、writer.appの音声プレイヤーを利用せずにiTunesなどの外部音声プレイヤーをご利用ください。
さいごに
この記事ではwindowsでの自動文字起こし手順をご紹介しました。もし試してみて設定が面倒だなと思った方は、writer.appのProプランへの切り替えも検討してみてください。
Proプランの自動文字起こし機能では、外部アプリケーションの設定が一切不要です。複数のファイルを同時に文字起こしすることもできるので、効率性の重視や煩わしさを解消したい場合はProプランへの変更をおすすめします。